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平家物語(へいけものがたり)とは

what's HEIKE MONOGATARI?

平家物語とは、鎌倉(かまくら)時代に生まれた軍記(ぐんき)物語で、平氏つまり平家一族の約70年の歴史を(えが)いています。

作者についてはさまざまな説があり、吉田兼好(よしだけんこう)徒然草(つれづれぐさ)」によると、信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)(中山行長)が作り、生仏(しょうぶつ)(注釈1:鎌倉初期の僧。「徒然草」によれば、東国出身の盲目僧で、信濃前司行長が平家物語を作るのを助け、これを平曲として語り広めた。生没年未詳。)という盲目の琵琶法師に語らせたとありますが、確かなことは分かっていません。平家物語は、「平曲」ともいわれ、琵琶法師の語りによって広まっていきました。ですから、いろいろな平家物語が伝わっています。当初は三巻であった巻数もだんだんと増え、現在は全十二巻に灌頂(かんじょう)巻が加わった「覚一(かくいち)(注釈2:明石覚一、1300年頃〜1371年の南北朝時代の平曲家。一方流の祖、如一の弟子。平家物語の詞章・曲節を改訂し、平曲の基礎を築いた。)本」が最も有名です。異本には、全二十巻の「長門本」、全四十八巻の「源平盛衰記(げんぺいじょうすいき)(注釈3:鎌倉中期から後期の軍記物語。四八巻あり、作者・成立年代ともに未詳。平家物語の異本の一つとみられる。源氏関係の記事、仏教説話、中国故事などが増補されている。盛衰記。「げんぺいせいすいき」ともいう。)」などが知られています。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す」という冒頭の文章で分かるように、仏教の「無常」という考えが主題になっています。

注釈1生仏(しょうぶつ・しようぶつ):鎌倉初期の僧。「徒然草」によれば、東国出身の盲目僧で、信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)が平家物語を作るのを助け、これを平曲として語り広めた。生没年未詳。
注釈2覚一明石覚一(あかしかくいち)、1300年頃〜1371年の南北朝時代の平曲家。一方(いちかた)流の祖、如一(じよいち)の弟子。平家物語の詞章・曲節を改訂し、平曲の基礎を築いた。
注釈3源平盛衰記:鎌倉中期から後期の軍記物語。四八巻あり、作者・成立年代ともに未詳。平家物語の異本の一つとみられる。源氏関係の記事、仏教説話、中国故事などが増補されている。盛衰記。「げんぺいせいすいき」ともいう。