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屋島合戦(やしまかっせん)
    
紙芝居(かみしばい)

KAMI SHIBAI

三、桜間城

 〜戦の門出〜 五、馬宿

 〜夜明けの海蔵院で〜

四、大坂峠(おおさかとうげ) 〜女官(にょかん)手紙(てがみ)には・・・〜

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山道(やまみち)で、(みやこ)から平氏(へいし)手紙(てがみ)(はこ)(おとこ)をつかまえました。その手紙(てがみ)には、義経(よしつね)行動(こうどう)がすばやいので、(はや)くいくさの準備(じゅんび)をするようにと()いてありました。義経(よしつね)(よろこ)んで、さらに(いそ)いで(やま)()りました。
三、桜間城

 〜戦の門出〜 目次 五、馬宿

 〜夜明けの海蔵院で〜

詳細

大坂峠にさしかかったのは、すでに夜も深まった時刻でした。阿波から讃岐(注釈1:現在の香川県)へと入る古い街道は山越えの道。深い暗闇に続く大坂峠の曲がりくねった道を、少しでも早くと馬を急がせます。

その山中で、なんという偶然か、手紙を持った一人の男に出会いました。

われわれを四国に散らばっている平家の軍隊と勘違いしたようで、都の女官(注釈2:宮中で使える女性)の書状を持って、屋島の大臣に届けに行くと、あっさりと申します。その書状には、「九郎は、すすどき男にてさぶらふなれば、大風、大波もきらはず、寄せさぶらふらんとおぼえさぶらふ。勢ども散らさで、用心せさせたまへ」と書いてありました。義経さまは行動がすばやく、嵐などもろともせずにやってくる。兵をあちこちに散りばめずに、用心をして欲しいとの便りだったのです。

この便りが平氏に届けば、敵はすぐにも守りを固めます。この便りをここで手に入れることができたのは、大変な幸運。義経さまは、「これは天のご加護(かご)、喜ばしいことだ」と言って、ふところ深くに書状をしまわれました。

男を山中の木に縛り付け、敵に気づかれぬうちにと、われわれは引田へとさらに急いで馬を走らせたのでした。

注釈1讃岐:現在の香川県
注釈2女官:宮中で使える女性